銀賞
『デペイズマン』椎田よもや(20)
- 【寸評】
中世医療器具の擬人化という設定自体には意外性や斬新さは感じられないですが、元の道具のイメージを活かしつつ「漫画のキャラクター」として成立するデザインに落とし込んだ画力は素晴らしい。作者の好きなものが分かりやすく詰め込まれているキャラデザは魅力が高く、今後のサイコミに新しい風を吹き込んでくれることに期待しています。
銅賞
『暦パラダイス』渡邉篤史(34)
- 【寸評】
渡邉さんの武器は、圧倒的キャラクターデザイン力にあります!企画だけでは「12か月の擬人化」という「メジャー感はあるが競合も多く、見慣れた題材」という評価でしたが、キャラデザを見た瞬間「かわいい」「かっこいい」「いけるかもしれない!」と編集会議をざわつかせました。特に評判がよかったのが葉月(8月)です。活動的なデザインと、「周囲を熱中症にしてしまう」という設定で、彼女だけでもストーリーが浮かぶデザインとなっておりました。今後はそのキャラクターデザイン力を活かして共に新たな企画を作っていければということで、銅賞受賞となりました。
銅賞
『ガーゴイルちゃん(仮)』とめおにぎり (29)
- 【寸評】
かわいく雰囲気のあるキャラクターデザインと、「友達になりたいがなれない」という普遍的で共感しやすいテーマでキャラクター配置をしていて、漫画力が高いことが窺えます。内容的には、ストーリーではなくキャラクターコメディーでの展開が前提のになっているので、もう少し展開まで踏み込んだ資料やネタ案があれば、この企画の良さがより伝わったと思います。現状の企画としては、キャラコメとして考えると、設定はとっつきにくいファンタジーのものより、現代ベース×ファンタジーキャラにする等、もう少しとっつきやすい部分があるとよりよかったと思います。