優勝
ペンネーム:坂本裕次郎
- 【寸評】
まさにクライマックスバトルッ…! 審査員一同がそのレベルの高さに驚かされ、満場一致で優勝作品として選ばれました。おめでとうございます!
シーン展開、アクションの見せ方、台詞のうまさもさることながら、指定されたプロットから、さらに設定やキャラクターを独自に膨らませ、見ごたえのある新たなドラマが構築されていました。結末もお見事! この最終話に至るまでのストーリーが、最終話だけでほぼ想像できてしまうほどの完成度でした。
準優勝
ペンネーム:獅華丸
- 【寸評】
冒頭からのテンションを維持したまま38Pのネームを描き切った熱量とめくりも意識した漫画の構成力に、作者の力量を感じました。
また、テーマ「異能力」のプロットを活かしたうえで、独自の設定を盛り込み、オリジナルとも言える段階まで引き上げた点も高評価。
ただ、唐突に入る小ネタにまで本気の勢いがあるため、人を選ぶ作りになってしまっていたところは勿体無いと思いました。
3位&特別審査員MVP賞
ペンネーム:真木 佳剛
- 【寸評】
「クライマックスバトル」という限られたシーンしか描けない中で、読者がキャラクターに興味が湧く工夫がされており好感が持てました。とにかく熱いバトル漫画もいいですがお色気を盛り込んだアイデアは好印象です。
主人公のムサシがどうやってこの魔剣を手に入れたのか、なぜ強さを求めたのか、などキャラクターの掘り下げを徹底的に行なったこの作品が見てみたいです。
- 【特別審査員・押切蓮介氏コメント】
ちゃんとラストバトルを描けていてなおかつ魅せるシーンと画力を持ち合わせています。
途中で主人公が女性に変貌してしまう設定は多少、御都合な展開でありますが、何も間違ってはいないと思います。
その瞬間からこの作家のサービス精神、エロスを垣間見ることができて好印象です。
作品に己の願望、恥ずかしい一面を表現することは武器でもあります。
戦闘シーンをカッコよく魅せようとする意志、オッパイパイの描写、プリンプリンなオケツ(尻)に対する執着・・
オッパイパイやオケツに執着して描きすぎると戦闘の勝敗の印象が薄れてしまうデメリットがあると僕は思っているのですが
この作品ではその素晴らしい二つの要素をエロ過ぎず、バランス良く描けているという印象を感じました。
数ある作品の中で一話目から見てみたいと思わせました。
主人公の基本男であるムサシの垣間見せる女としての羞恥心・・キャラとして非常に立っていますし 好感が持てます。
是非とも作家さんにはこの主人公をとことん愛していただきたくさん描いてほしいです。
4位
ペンネーム:和笹
- 【寸評】
派手さに欠けるものの、構成が大変上手く短いページの中でかなりの情報量を処理できていたと思います。
強いて手を加えるのならば、オチを活かすためにも主人公の性格をもう少し出しておくと良かったかと思います。
5位
ペンネーム:ゆーり
- 【寸評】
バトルが中途半端なところで終わっているところは残念でした。しかしながら、雰囲気を演出するのが非常に巧みで、更にセリフ量が少ないにもかかわらずキャラクターの憤りをうまく描けていたことがとてもよかったです。
キャラクターを作り込んだ次回作をぜひ見てみたいです。
6位
ペンネーム:碧蜥蜴
- 【寸評】
「クライマックスバトル」という今回の企画に忠実に則っており、楽しく読ませていただきました。バトル漫画としての魅せ方がとても上手く描けています。
気になったところは、セリフの稚拙さと作画です。作画については、トーンやキャラのシルエットがまだ甘い部分がありますので、なるべく多くの漫画を描いて自分の絵を確立していきましょう。セリフの稚拙さは、もちろん単純な語彙力の少なさもありますが、作者自身がキャラの気持ちになりきれていないせいでもあります。
今後は、キャラの気持ちになることを強く意識した上で作品を作ってみてください。